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令和元年のナラ枯れ

 ナラ枯れ・・・文献には「カシノナガキクイムシが病原菌を伝播することによ って起こる、ミズナラ等が集団的に枯損する樹木の伝染病の流行」とある。当地域で最初に被害が確認されたのは平成20年11月、湯沢市院内地区で被害本数3本であった。あれから10年以上の歳月が経過し、その間、膨大な数量のミズナラ等の森林資源が枯損消失している。昨年度は前年度と比較して若干減少の傾向とされ、被害終焉の方向性を期待したが・・・
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▲暑い夏がまもなく終わろうとしている今、あちこちに赤褐色の枯損木が見られるようになった

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▲私の知る限り、今年最もインパクトのある激甚被害地・・・

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▲昨年、一昨年の被害で大きなダメージを受けている林分に止めを刺すかのように、今年の被害が覆い被さっている

思うこと
 この10年間、ナラ枯れ被害を絶滅するべく関係者は防除・伐倒駆除に懸命に取り組んできた。殺菌剤の樹幹注入、羽化脱出前に薬剤によるくん蒸、更新伐施業等多くの時間と費用を費やしてきたが、広大な自然界の中では抜本的な解決策には至っていない・・・ナラ類の枯損被害が蔓延している林分では、今まで抑制されていたユキツバキや笹類等の下層植生が林地を支配することになる。偶発的な攪乱現象に期待するということで、植生遷移の延長線上で極相林に至るには余りに多くの時間を必要とする。このままでは水源涵養や土砂崩壊・流出防備等森林の持つ公益的機能の低下が懸念される。
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