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ドローンに挑戦1

 社有林の管理及び今年度事業地の森林情報収集のため、ドローンの実演を行った。小雨の天気から午後には青空が広がる天気となったが、風が強くなり、操作上厳しい気象条件となった。そんな状況下、制限飛行高度、目視範囲内飛行、人や物件との距離の確保等飛行ルールを遵守しながら、多様な条件に対応できる操作技術を習得するために飛行操作経験を積み重ねることに挑戦している。
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▲山に入って社有林の現況と隣接境界付近等の森林情報を撮影した。ドローンの位置を目視で確認しながら、上空の風に悩まされながらも、所定の目的画像を入手することができた。

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▲飛行しているドローンのカメラ映像がプロポコントローラーに装着しているタブレットでリアルタイムに確認できる・・・シャッターチャンスをねらう。

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▲今年3月に定性間伐を実施した社有林・・・林相、森林作業道の確認、そして樹冠状況から立木密度は概ね適正と判断される。
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過密化したスギ人工林の健全化誘導を目指して・・・

 後継者難等により山離れ現象がすすむ中で譲渡したいという意向の森林所有者が増え続けている。弊社としても地域森林についてはできるだけ希望に即して譲り受け、林業経営を継続していく方向で対応してきている。その中には長期間保育施業を行っていない、いわゆる手遅れ林分があり、雪害木、被圧劣勢木、枯損木が多く見られ、正常木と思われるものについても形状比、樹冠長率等に問題点が多い林分がある。また、葛等蔓類の繁茂が著しい箇所もあちこちに見られる。関係機関の指導をいただき、この森林に侵入した広葉樹も状況によって受け入れし、総体的に健全な姿に誘導する施業に挑戦したいと思う。
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▲ 本数調整伐等の保育施業が全く行われていない・・・下層植生が衰退し、土砂流出防止機能等森林の持つ多面的機能の発揮が期待できない林分となっている。

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▲ 雪害等でギャップのできた箇所には広葉樹(ナラ、ブナ、クリ、ミズキ等)が侵入している・・・

 過密化したスギ人工林(写真参照)では下層植生が衰退しやすく、植物の種数としても少なくなりがちであるが、針広混交の状態に誘導することによって森林生態系が複雑且つ豊かになっていくものと予想される。しかし、当該森林が完成形になるまでには短くても30年以上の時間が必要である。この長いタイムスケールの中では広葉樹の侵入定着・成長・混交という段階にあわせた施業が求められる。森林現況を見極め、英知を結集して適正な施業を計画していきたい。
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