林業におけるドローンの活用を探る・・・

 平成30年4月、予てから計画していたドローン(小型無人航空機)を導入し、内部で実演・学習会を実施した。ドローンで森林を空撮することにより、その山にある樹木の生育状況や種類を調査、周辺の伐採状況や急傾斜地や崩壊地の状況等森林情報を上空から確認し、調査の効率化、安全性の向上に繋げていくための取り組みである。人の足なら時間のかかる調査がドローンを使うことにより短時間でできるので、安全かつ効率が良く、データを蓄積すれば、必要に応じて取り出して活用できるなど林業の可視化に期待している。また、施業チームのスタッフが森林情報を共有し、現場に適合した施行・作業計画を樹立し、効率的で安全な作業体系を構築していくための新たな挑戦である。
IMG_0727.jpg
IMG_0719.jpg
IMG_0818.jpg
▲新しい技術への挑戦は若い林業技術者の育成に欠かせない要素である。今までの延長線上の林業技術にドローンの活用という新しい技術を取り入れていくことで夢は大きく膨らむ。

IMG_0776.jpg
IMG_0781.jpg
IMG_0808.jpg
▲実際にドローンを飛ばして操作してみる・・・さすがに若者は上達が早い!

IMG_0795.jpg
IMG_0791.jpg
▲多様な可能性を秘めたドローン活用に取り組む若者達の目が輝いている・・・。林業の現場を大きく変えるといわれる「スマート林業」、その特徴のひとつに「森林情報の可視化」がある。林相、地形等エリア情報のリアルタイムな確認などドローンが拓く新しい森林管理の姿がそこにある。

 林業におけるドローンの活用方法の可能性は無限に広がっている。将来的には基本的な森林情報の可視化を含め、レーザーを使うことで、樹木の高さ、地形状況などの3次元位置情報を直接的に取得する測量技術、林業架線におけるリードロープ架設、山地災害状況の確認や森林病害虫被害調査等々活用方法の可能性、夢は膨らむのである。
スポンサーサイト

新規採用辞令交付

  4月2日、新規採用者2名の採用辞令交付が行われた。兼子社長より「仲間達と互いに研鑽し、安全作業に心掛け、職場のリーダーとなる林業技能者を目指して頑張ってほしい」と激励の言葉がおくられた。
IMG_0603.jpg
 ▲山林部配属のHさんは地元高校今期卒採用、今後2年間の秋田県ニューグリーンマイスター育成研修を経て業界をリードするプロの技術者を目指す。稲川チップ工場配属のAさんは豊富な経験を生かして原木搬入等を担当するプロの重機オペレーターを目指す。新たな人材の加入により事業実践力の更なる強化を目指していきたい。

製材品の出荷

 厳しい寒さもようやく和らぎ、春の日差しが眩しい季節である。冬期間は製材品の需要も弱含みで推移してきたが、春の到来とともに製材品出荷の動きが嬉しい季節である。
IMG_0435.jpg
IMG_0493.jpg
 製材部門のスローガンは 「多様な径級の、あらゆる材長の需要に対応します」である。在来軸組工法・住宅建築の通し柱、梁、桁材のような長尺材、大径材や、かつて土台材として使われていたクリ材等多様な需要にも対応できる供給体制を構築している。また少量でも注文に応じて、機敏な対応が実現しているのは、地域に支えられてきた地場製材所ならではの挑戦である。

 我が国は木を伐って無駄なく使い、また植えて育てるということを絶え間なく継承してきた森林・木の文化の国といえる。地形的に急峻な脊梁山脈をかかえ、水源の涵養等の森林機能増進が必須であること、加えて潜在的な自然災害と向き合っていくためには、森林を大事にするという考え方が必要だったのである。また法隆寺五重塔に代表される世界最古の木造建築物群は我が国が世界に誇る木の文化を今に伝えている。木材需要が停滞し、価格の低迷が長期化する状況下、森林を守り育てていくという考え方は希薄化の傾向にあるといえるが、木材の利用は、快適な住環境の形成、地域経済の活性化、地球温暖化防止に貢献するということ、特に国産材の利用は、国内における森林の多面的機能の持続的発揮と地域の活性化に貢献すると云うことを再認識する必要がある。

広葉樹天然生林の更新施業

 ナラ等広葉樹天然生林の伐採更新施業が盛んに行われている。チェンソー伐倒を主体としながらも高性能林業機械を駆使した生産作業体系である。
IMG_0219.jpg
 ▲伐倒木根元の雪掘りをし、1本1本丁寧に伐採していく。形状がほぼ円錐形のスギ、カラマツなどに比べ、重心がわかりにくい広葉樹の伐倒には高度な技術が必要とされる。先輩方の作業から基本技術を学び、自らも研鑽を重ねて会得した安全確実な伐倒技術がそこにあった。

IMG_0256.jpg
 ▲搬出路作設はフェラバンチャーザウルスが担当している。この高性能林業機械はグラップル機能とバケット機能そして伐倒機能を併せ持つ多面的アタッチメントで専用機と遜色なく機能を発揮する優れものである。

IMG_0239.jpg
IMG_0249.jpg
 ▲造材の一部や巻き立て、積み込み作業はグラップルソー/バックホウが担当している。グラップルにチェーンソーを取り付けた機械で、巻き立て、積み込みの他に玉切を行うことができる。
 土場までの運材はフォワーダ(スタンダードタイプ)が担当する。

 ナラ枯れ被害が拡大した要因の1つに、里山林が管理放棄されたことによるコナラやミズナラの高齢化が挙げられる。適正に更新し、若返りを図っていくことは地域の大きなテーマである。ナラ枯れ防除方法として樹幹注入、伐倒燻蒸、立木燻蒸等単木的な施業方法で対応してきているが、スケールの大きな自然界においては抜本的な防除策にはならないように思う。関係者が連携して、計画的に、面的に、ナラ枯れ未被害および微害の里山林を皆伐して萌芽更新等による若齢化を図っていくことこそ最大の防除方法なのである。

「横手J-クレジット」購入

 昨年に引き続き、今年度も 「横手J-クレジット」を10t購入した。高性能林業機械による素材生産時やチップ生産時のCO2排出量をオフセットしていくとともに、地域の山を守り育てていく活動に役立ててほしいとの思いである。横手市及び横手市森林組合の取り組みに敬意と感謝の意を表するものである。
IMG_0175.jpg
IMG_0179.jpg
 ▲「横手J-クレジット」購入による森林貢献に係る証明書の授与式が2月14日、橫手市役所において行われた。横手市・森林組合森林吸収共同プロジェクト推進協議会の備前副会長(横手市森林組合長)より兼子社長に授与された。

IMG_0180.jpg
 ▲この楯が「横手J-クレジット」購入による森林貢献に係る証明書である。

 高性能林業機械や大型トラックの燃料(軽油等)及び製材所、チップ工場の電力等の消費によって大量の二酸化炭素等温室効果ガス排出が想定される。しかしながら、間伐等地域の森林整備事業を担当させていただいていること、社有林の適正な管理を推進していること、加えてこうしたJ-クレジットを購入することによってカーボン・オフセットの目標達成を目指している。住みよい環境と貴重な森林資源を次代に繋いでいくための挑戦である。



プロフィール

kitanihonsakudou

Author:kitanihonsakudou
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR