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若い力・その1

 今年度新入社員は3名、内1名は現在ニューグリーンマイスター育成学校1年次研修者、2名は来年度同育成学校1年次研修予定者である。会社を担う若い林業後継者は将来、地域林業のリーダーとなる技能者を目指して、専門的な知識・技能の修得、関係資格の取得に向けて懸命に取り組んでいる。また、内部的にも現場に精通した若い技術者が、グラップル、Sフォワーダ等の基本的な操作技術、点検方法等を教えている。本格的に現場作業に挑戦していくための確かな助走である。
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▲本日の教官はTSさん、入社9年目、27歳の新進気鋭の山林部技術者である。ニューグリーンマイスター育成学校研修を経て、現場で経験を重ね、現在ハーベスタ等高性能林業機械のオペレーターとして第一線で活躍している。

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▲計画的に作業を実行していくためには林業機械の安定稼働が必須である。操作の前に、先ずはオイルの点検等基本的なメンテナンスについての指導である。

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▲グラップル/バックホウの作業指導では自ら操作して教える。兄貴から教えられているような和気藹々とした雰囲気があり、手順の飲み込みも早い。

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▲Sフォワーダ操作技術の指導では、大きな声で、身振り素振りで分かりやすく・・・なるほど!  

思うこと
 職場の先輩は忙しそうに働いている、どんなことをしているのか、なぜ忙しいのか、自分に何ができるのか、よく分からないまま時間だけが過ぎていく・・・。そんな中で新入社員は仕事に対する不安や疑問そして疎外感さえ抱え込んでしまう事例が多いという。 職場内の先輩が中心となってOJT(職場内研修)を行っていくことは、遂行能力、問題解決能力を高めるとともに、人間関係を円滑にし、職場内の和を醸成するものである。
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チームワーク

 天然林受光伐と針広皆伐施業の現場管理を担当する機会があった。道路使用、時間規制等いろいろな制約の中で、短期間に完了しなければならないというプレッシャーがあった。間もなく冬将軍もやってくる・・・。しかし、結果的には林業技能員の洗練された技術力と仕事に対する意識の高さが工期内の完成を実現した。改めて実践力の高さとチームワークの大切さを実感する貴重な経験であった。
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▲先行部隊はチェンソーとザウルスロボである。先ずチェンソーが森林作業道の路線形をイメージしながら、難しい形状の広葉樹を次々と伐倒していく・・・正にプロ中のプロである。

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▲ 続いてザウルスロボが伐倒木を木寄せしながら、森林作業道を作設していく。走行性の高い路線形、沢水の処理、切盛土量の均衡等高い技術力、施工力が実感できる・・・

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▲森林作業道作設がある程度進捗すると、一連の作業を担当するチーム(今回は6名)が合流する。互いに安全作業を誓う!

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▲森林作業道に添って伐倒作業が行われる。プロのチェンソーは目立てが適切、切れ味抜群である。スピード感と安全性を実感できる・・・

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▲グラップルによって全幹集材されたスギ等針葉樹はハーベスタによって枝払い、造材される。プロの技術者は造材と仕分けのスピード感が違う・・・

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▲広葉樹はグラップルとチェンソーの絶妙なコンビで造材、集積される。お互いの技術を信頼しているからできる安全でスムーズな作業である・・・

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▲造材、集積された材はフォワーダによって運材、指定された集積土場に巻立てされる。現場全体を把握しての作業の計画性、積み込み、荷下ろしの早さ、巻立ての正確さ、若い技術者であるが現場に精通した力強さがある・・・

 思うこと
 信頼性の高い仕事をすると云うことは、工期を遵守し、安全に、品質の高い出来高を提供することである。今回、一緒に現場に入って感じたことは、工程・安全・品質という施工管理について、技能員が課題を共有していること、それを実践していくという意識が高いと云うことである。そして、それを裏付ける高い技術力を身につけていること、次の工程への配慮が随所で見られること、お互いに周囲の安全に配慮していること等々団結力の高さ、チームワークの真髄を見たような気がした。正に“企業は人なり”である。

作業路開設の優れもの・フェラバンチャーザウルスロボ

 かつて、作業道開設の支障木はチェンソーで伐採・枝払い、造材してワイヤー玉掛けしてバックホウで敷地外に集積してから切取・盛土する工程を繰り返しながら、作業路開設を施工してきた。工程管理上も、材の品質管理上も課題を抱えていた。救世主はフェラバンチャーザウルスロボである。
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▲ウルトラザウルスロボに格納式の刃物を取り付けることで、立木の伐倒作業と同時に路網作設及びグラップル作業を1台で行うことができる。

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▲フェラバンチャーザウルスロボは従来のチェンソー、グラップル、バックホウの3機能を1台でこなす優れもの、作業効率が格段に向上している。

思うこと・・・
 25年程前、北欧で行われた林業機械展示実演会(エルミア・ウッド)に参加させてもらい、当時の日本では見ることもできない世界の高性能林業機械群と出会った。毎日驚きの連続であった。時は過ぎ、我が国の高性能林業機械は世界に誇れるまでにレベルアップしたように思う。急峻な地形等厳しい条件に柔軟に対応する機能を装備した多様な林業機械が普及している。現在、 ハーベスタ、フォワーダ、グラップルは正に林業現場の三役的存在である。フェラバンチャーザウルスロボは歴史的にも浅い存在であるが、幕内新進気鋭の技能賞候補といったところであろうか・・・

大型トラック集合

 ローダークレーン装着の木材運搬トラック9台(1台は車検中)と重機運搬用トラック1台の計10台が雄平貯木場に集結した。素材生産部、製材部、製紙用チップ部、バイオマスチップ部を連携する事業推進の動脈的役割を果たすトラック部隊である。
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 8月某日の午後、弊社カラーであるメタリックブルーの大型トラック10台が初めて一堂に会した。日頃は配車計画に添って各地に分散しての作業なので、このように揃うことはない・・・。

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 各車を担当するドライバー/オペレーターが整列し、後部には大量の素材が集積されている。雄平貯木場は各現場、ストックヤード、納入先へと木材が円滑に流通する拠点として重要な役割を果たしている。

 思うこと・・・
 素材生産事業が大幅に伸長した要因は生産現場での高性能林業機械(ハーベスタ、フォワーダ等)の導入であり、木材流通を円滑に推進したのはローダークレーン装着の大型トラックの普及である。かつて鳶口を使っての人力積み降ろしの時代もあった・・・ワイヤー玉掛けして小型移動式クレーンを使った時代もあった・・・。今はローダークレーン装着の大型トラックが運搬の主流であり、高い安全性と効率性を確保している。地域の森林資源が皆伐等の利用期を迎え、ますますの活躍が期待される。 

伐倒技術の伝承

 この地域に伝承されてきた、名人が研鑽を続け修得してきた伐倒技術を次代を担う後継者に伝承していくことは大事なテーマである。そのため昨年度「森の名手名人」に選定された伐採のスペシャリスト、高橋栄一氏(林業技術指導員)の伐倒技術の記録ビデオ撮影が行われた。100年を超える高樹齢大径木の伐倒作業は見ていても緊張感が漂い、すざまじくダイナミックである。狙った方向にイメージ通りに、地響きをたてて倒れる瞬間は、まさに林業の醍醐味である。
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▲上ヨシ!まわりヨシ!退避場所ヨシ!の声と作業開始合図の笛の音が自然界の静寂を切り裂く・・・

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▲受け口をつくる・・・その1・真横から切り進む

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▲受け口をつくる・・・その2・斜め上方向から切り進む

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▲口元の一直線に出会うラインが会合線、ここが木の倒れる支点となる。その会合線と垂直に交わる方向が、木が倒れる方向である。左手でつかんでいるフロントハンドルを見て方向を確認している。伐倒方向ヨシ!

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▲追い口をつくる・・・受け口の反対側から水平に切り込みを入れる

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▲追い口は受け口の会合線に平行になるように切り進んで、最後に一定の幅「ツル」を残し、安全クサビ(今回は4本)を打ち込んで重心を移動させながら予定の方向に倒す

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▲狙い通りの方向へ倒れていく・・・

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▲伐倒した切り株。芯は材割れしないように受け口からチェンソーを入れて芯切りしており、ツルは両端だけが残っている。名人曰く、伐倒がうまくなるコツは「追い口を切りすぎないこと、ツルをきちんと残すこと」という。切り株が技術の高さと確かさを物語っている。・・・安定ヨシ!
 
 思うこと・・・
 樹木は樹種、樹齢、地質、地形等によって複雑に成長応力が凝縮しており、難しい木や困難な環境での伐倒作業については、経験と知識に裏付けされた高度な技術力と、動じない精神力・胆力が必要である。そして、作業を見ていて思ったことは、樹木の成長してきた歴史に真摯に向き合い、礼を尽くして誠心誠意担当する・・・という考え方こそ、安全に作業を進めていく上では大事なことであると云うことであった。
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